1月2日(日)
大学時代の友人H、Nに、Aも加わって4人で、毎年恒例の初詣に出る。
一昨年は薬師寺、昨年は春日大社&ならまち散策と、奈良方面が続いたが、今年は伏見竹田の城南宮に行くことにする。「方除け」で有名な神社で、立派な庭園があるとのこと。初めて。
京都駅から地下鉄で終点の竹田に移動し、駅から歩いて向かう。
途中、安楽寿院という寺の前を通る。
元々この地は、渡り鳥の飛来する風光明媚な湿地帯。(すぐ南方には巨椋(おぐら)池という湖が昭和初期まであった。)藤原氏の力が衰え、天皇家が再び権力を握り始めた平安時代後期、白河法皇がこの地に鳥羽離宮を造成して、院政を行った。安楽寿院も城南宮も、そうした時代に建てられた建物だ。
ちなみに安楽寿院は、戊辰戦争の緒戦である鳥羽伏見の戦いのとき、官軍(薩摩軍)が錦の御旗を掲げて陣取った場所だそうだ。(ついでに、この戦いで命を失った官軍兵士らを祭るために創建されたのが、靖國神社(当時は東京招魂社)。)
安楽寿院の向かいには近衛天皇陵。そこにいた一匹の猫と、しばしにらめっこ。
高速建設中の油小路を渡り、城南宮に到着。昨日ほどの混雑ではないが、本殿前は長い行列。もう少しで参拝というとき、右手遠方の神楽殿で、「祓神楽」の奉納が始まったが、遠くてよく見えない。参拝を終えたら、無情にも神楽は終了し、2人の巫女は足早に去っていった。
Aが再度お神籤を引く。「吉凶未だ別れず」という、珍奇な結果。
毎年春と秋に「曲水の宴」が開かれる庭園は、入場に別料金がかかる。券売り場の巫女に次の神楽の時刻を尋ねたが、アバウトな回答だったので、諦めて庭園に入る。枯れた草木の中を散策し、春に来ると華やかだろうなと想像。
「桃山の庭」に佇む茶室でのお茶席に心惹かれたが、「お茶より昼めし」の多数意見により断念。
タクシーを拾って稲荷方面に移動。城南宮とは比較にならない混み具合だ。駅前のラーメン屋でパパッと昼飯を済ませ、人で溢れる参道を進む。
参道沿いには、ウズラやスズメといった稲荷ならではのジビエ(焼き鳥)の露天が並ぶ。スズメの焼き鳥には強い衝撃を受けたが、混雑と満腹のためか、食べたい欲求が高まらないうちに、境内に到着。
伏見稲荷は、関西では最多の初詣客が集まる神社だから、本殿前は大混雑。
後ろから押されながら参拝を済ませ、流れに乗って右手に移動すると、神楽殿がある。舞台の上には、おばちゃんの巫女が一人奥の方に座っているが、神楽が始まりそうな気配はない。
よく見ると、建物の脇に料金表が掲げられている。
「特大神楽:二万円~、太神楽:一万円、中神楽:五千円、小神楽:三千円」と、なかなか絶妙な価格設定。城南宮で見損ねたというくやしさもあって、迷わず小神楽を申し込んだ。
住所・氏名を記入し、3000円の初穂料を納め、4人並んで舞台脇の敷布の上に正座して待つ。すでに8人ほどの男女が神楽の準備に取りかかっている。
3人の若い巫女が舞を踊る。手に金の鈴を持ち、身のこなしは凛として美しく、一挙手一投足を見逃さないようにと、見つめる。
神楽が始まると、すぐに神楽殿前は人だかりとなった。舞台の上で見ることができるのは、ちょっとした贅沢感。新千歳空港までUシートで行く、みたいな。
ただ、あれだけ撮影禁止と掲げてあるのに、写真のフラッシュ焚いて立ち去っていく人がいるのには辟易した。せっかくの清々しい気分が曇る。
最後に、巫女が私たちの頭上を鈴で祓い、神前に供えられていた撒饌(まきせん)をいただいて、終了。一座にお礼を述べ、舞台から降りようと後ろを振りむくと、長い行列ができている。さっきまでガラガラだったのに。でも、特等席でショーを観賞できて、何人で見ても3000円なら、十分払う価値はあると思う。このあと、Aが3度目の正直でお神籤を引いたら、見事「大吉」というオマケまでついた。
私たちのとは異なる、たぶん上等な神楽がはじまるのを横目に見ながら神楽殿を離れ、先に進むと、千本鳥居がの入り口に着く。
思わず笑ってしまうほどの密度で立ち並んでいて、神の胃腸の中を歩いているようだ。平成18年元旦建立という真新しい鳥居や、近鉄梨田監督の建てた鳥居なんかもある。一本いくらするんだろ。
奥の院で甘酒を飲んで一服。Nの嫁が合流できることになったので、JR稲荷駅の方に戻る。スズメの焼き鳥は、結局食わずじまい。京都駅に戻り、伊勢丹のバーゲンに行くというAと別れる。
夕食にはまだ早かったので、近場の本願寺を覗いてみるが、4時28分の到着で、閉門時間は4時30分と、2分しか時間がない。すぐに追い出される。
烏丸御池のT宅に寄り、荷物を置いて、近所の町屋系創作和食の「露地もん」に予約しに行くが、すでにいっぱいで、予約できなかった。
新風館のカフェに移動し、晩飯のお店の検討会。前に入った「ドゥーズ・グー」も取れず。Leafの「町屋でごはん」をパラパラとめくりながら、ピンと来るお店を片っ端から電話していったが、満席だったり営業していなかったりと、とことん運がない。行き当たりばったりのツケが巡ってきた。
電話予約は諦め、三条富小路の創作居酒屋「うしのほね・あなざ」を訪ねてみる。H曰く、「ここなら、たぶん入れるやろ」ということだったが、ここもダメだった。が、少し離れたところにある姉妹店「御幸町・純心軒」を教えてもらう。
こちらはまだ席があり、ようやく落ち着くことができた。雰囲気もよくて上等だ。Aもまもなく合流する。
メニューは炭火焼中心の居酒屋料理で、「北海道産本ししゃも」や「北海道産エゾシカソーセージ」などが厳選素材として紹介されている。「比内鶏の塩焼き」から「オムライス」までいろいろ頼んだが、上品な盛りにそれなりの価格設定で、北海道の感覚(「ござる」とか)からするとやや割高な印象。ワインが2種類しかなかったのも残念だった。
N夫妻とAを見送り、Hと2人で木屋町に繰り出し、ちょうど通りかかったガールズ・バーに入ってみることにする。
ガールズ・バーとは、1~2年前から京阪神でブレイクしてる業態で、バーテン・スタッフ全員が若い女性のバー。スナックとは違って、カラオケもなければ韓国焼酎もなく、普通にカクテルやシングルモルトが普通の値段で飲め、何時間でも粘れるということらしい。「プルミエ」からワタナベさんがいなくなったような感じといったら、、、違うか。(汗)
「ミーツ・リージョナル」によれば、京都はガールズ・バーが最も発展しているエリアだとかなんとか。私はこの日はじめて知った。札幌にもあるんだろうか。
入り口の扉を開けると、けっこう人が入っている。テーブル席はいっぱい、カウンターも私たちが座るとほぼ一杯になった。スタッフは3人で、カウンター越しに客の話し相手をしている。タリスカをもらう。
スタッフは付きっきりで構ってくれるわけではないが、手が空いてるかぎり会話に加わって来るという感じ。テーブル席はほったらかし。スタッフの一人は札幌出身の大学4年生で、学生生活や将来の夢を聞かせてくれた。スタッフはほぼ全員アルバイトで、その半分は大学生だとか。さすが学生の街・京都だ。
最後は、思い出の場所、「長浜ラーメンみよし」で〆る。木屋町はどんどん変わっても、ここは全く変わらない。最高だ。
ごちそうさまでした。
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