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2009/12/29

酒・肉・酒

12月某日。

9時過ぎ出陣。今日は新規開拓するぞと気合いを入れ、
前から気になっていた"Bistro 2'eme Campagne"へ。
大通で電話をし、空席を確認。勇んで店に入ると、
「バル・エスパーニャ」にいた水野さんの出迎えにびっくり。
言われてみれば、以前こちらに移られたと聞いていた。
アントレには「オマールとフォアグラのパイ包み焼き」、
メインには「エゾシカの赤ワイン煮」をもらう。
ワインは南仏を中心に赤を3-4杯。
ワイングラスが立派であることを除くと、
フランスの街場によくある安ビストロで
定食(ムニュ)を食べてる感覚そのものであり、
客にフランス滞在経験者が多いというのも頷ける。
ワインサービスの男性も向こうで3年働いていたそうで、
久しぶりにフランス(≠おフランス)の話ができて、楽しかった。
フレンチ=高級、上品、洗練、デートスポットというイメージを
繰り返すメディア情報に日々晒されている日本人には、
違和感があるかもしれないが、フランスでは(当たり前だが)、
労働者階級のオッサンも田舎の農夫もフレンチを食べる。
フランスの雑然とした匂いのするお店が札幌にあってうれしい。

精算をしていると、tam-booさんからメールが届く。
合流して向かったのは、お互い初めての「ノムラーノアグラ」。
「タラのブランダクイヨン」と「エゾシカ肉のラザニア」→「サリュ」。(つづく)
 
12月某日。
焼肉→「オニヒゲロック」→「おたこさん」。(つづく)

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2009/12/27

酒・酒・酒

12月某日。

久しぶりにD君と2人でススキノを徘徊。
久しぶりの「sushi dining 鸞」でロール寿司を堪能。
どれも美味しい。隣席にはカフェ開業を目指しているこちらの方が。
2軒目は9ヶ月ぶりぐらいの「ヴィラージュ」で一杯。
すっかり足が遠のいてしまっていたが、
美人店長の村本さんは「プルミエ」以来の馴染みなので、
すぐ和めるし、フードもなかなか充実しているし、
やっぱり居心地がいい。深夜までやってるし、
もっと来ようと思う。ごちそうさまでした。
 
12月某日。

11時半に仕事を切り上げ、「おたこさん」へ。
「ソースたこ焼き」と「まかない焼きそば」を頬張り、晩酌。
店主は、一見ロック少女のような尖った感じのする美人だが、
気取らず、ゆるく、独特のセンスをお持ちの素敵な方。
タコには似ていない。
狭い店内にひしめく客層は、店主と同世代の若い男女から、
癒しと和みとたこ焼きを求めにやってくる中高年の男性まで、
かなり広い。たこ焼きはかなりおいしい。
隅に置いてあった漫画「奇子」(手塚治虫)を読む。
近所からロールケーキの差し入れがあり、ご相伴に与る。
ケーキを私に回してくれたのは、「ハルニレ食堂」の方。
一人寂しくクリスマスを過ごす私にも、愛の手が差し伸べられる。
近日中の訪問を約束する。ごちそうさまでした。
 
12月某日。

8時半頃、「ハルニレ食堂」で晩ごはん。
定食のセットを頼む人が多いそうだが、
単品で「蒸し野菜」と「イカの柚胡椒炒め?」をいただく。
酒は白ワインを小さい方のカラフェで。
こちらにも手塚治虫の漫画が置いてある。
北海道が舞台の「シュマリ」を読む。
キリのいいところで「おたこさん」に移動、
「キムチ納豆たこ焼き」を頬張って、「奇子」の続きを読む。
暇を持て余した店主は、隣でを読んでいる。
混んできたら出ていくつもりだったが、
2時間かけて2巻と3巻を読破。
昔の日本はすごい。そして強い。
軽い疲労感に浸りながら、「サリュ」へ。
料理はLOが終わっていたので、グラッパを。
1杯目はきれいな、2杯目はくさいグラッパ。
カウンター向かいのキングことF氏と話す。
今年の「鸞」訪問数が100日超とは。脱帽。
「春さめや」→「ヴィラージュ」に移動、
カルボナーラで〆る。ごちそうさまでした。
 
12月某日。

ひょんなきっかけで、Fさんと約1年ぶりの再会。
年末につき、日曜営業中の「サリュ」へ。
サリュオリジナルの甘くないホットワインで乾杯。
温野菜のバーニャカウダ、たらこスパゲティ、他。
隣席にやってきたのは、友人のふくちゃんたち。
Fさんも社会人として自信をつけてきたようでよかった。
2軒目は日本酒バー「もろはく」へ。
浜口さんお任せで「大亀」「村祐」が登場。
すっきりした中に味わいを感じた大亀。
日本酒離れした香りの豊かさに驚かされた村祐。
日本酒の楽しさをまた少し学ぶ。ごちそうさまでした。

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2009/12/25

『おいしい札幌出張」&初ガメラ&活ナマコ握り

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12月某日。

1~2年ぶり?にCDショップに寄り、11本大人買いする。「相対性理論」の「シフォン主義」&「ハイファイ新書」がツボにはまる。懐かしい感じの、アタマがとろけそうなゆるい歌詞。ちょっとヤバい。「♪私もーやめた 世界征服やめたー 今日のごはん 考えるので 精一杯ー」
ついでに、NINTENDO DSiLLを衝動買いしそうになったが、かろうじて思いとどまった。

さて本題。

全国の小西由稀ファンが長年待ち望んできた初の単著が、クリスマスを前に発売された。
小西由稀『おいしい札幌出張~45の美味案内』、エイチエス、1000円

札幌のグルメガイドなら、書店のブースを丸1つ占拠するぐらい、すでにたくさん出ている。それらの多くには、本書よりも多数のお店の情報が掲載されていることだろう。お店の掲載数と割引サービスを重視する向きには、ホットペッパーをはじめとするフリーペーパー各誌もある。俺様ぶった切りのグルメ批評なら、ネットの世界に溢れている。

本書は、札幌の食の世界を、より深く楽しみたい人たちのための、読み応えたっぷりの「読み物」だ。「ガイド本」でもあるので、美しい料理やお店の写真もたくさん載っているが、主役は文章である。料理や食材の話、店主の生い立ち・人柄から、お店の雰囲気、楽しみ方まで、一店一店について、丁寧な取材を基に書かれた768字(×45店= 34,560字+α)のエッセイに、著者・小西由稀さんの文章の魅力が凝縮されている。

往々にして、相手を深く知り、思い入れが強くなると、文章は押しつけがましくなるものだが(私の文章がそうであるように)、彼女の文章からは、不思議とそういう匂いを感じない。
彼女の文章と、「食べ手至上」のグルメ批評を分かつのは、「作り手への愛」だ。しかしそれは、食べ手を下に置いて、作り手にスポットを当てる「作り手至上」とも異なる。作り手に思いを致すその文章は、あくまで食べ手の目線に寄り添って書かれている。食べ手と作り手、双方への優しい眼差しと思いやりが随所に滲み出ているのである。彼女の人柄、20年のキャリアに裏打ちされた絶妙なバランス感覚と豊かな表現力に、食べ手も作り手も信頼を寄せる。さらさらと書いた文章ではない。彼女だから書きえた、プロの仕事である。

出版おめでとうございます。たくさんの人から愛され、札幌の食文化、メディア文化の発展に資する一冊となることを心から願っています。
 
 
・・・そんなわけで、日々の仕事は山を越え、家族は一足先に実家に帰省。久しぶりの独身生活だ。4月入社の新人君に声をかけ、下の記事以来の「おしどり」(2回目)へ。カバンの中にはもちろん「おいしい札幌出張」を忍ばせて。

とりあえずのお通しに続いて登場したのは、ホタテ、カレイ、エビの刺身3点盛り。新鮮なホタテは、ヒモもキモもあますところなくうまい。さっそく日本酒がほしくなる。

続いて出てきたのは、旬の味「タチカマ」のあんかけ。こちらのタチカマはカマボコぽくなく、ねっとりとけていくその食感は、昔、京都で食べたことのある「かぶら蒸し」のようだ。(あやふやな記憶だから違うかも)

握りのトップバッターは、「ガメラ握り」。みんなのブログで何度も写真を見、味と食感を想像し、唾を呑み込んできた「おしどり」の看板料理で、「おいしい札幌出張」の写真もこれ。格子状に包丁を入れたアワビを一口で頬張ると、口の中に心地よい磯の香りが広がる。正直、これまで磯の香りはそれほど得意ではないと思っていたが、価値観が変わった。

カレイ、マグロ、イクラなどを美味しくいただき、最後にもう1つ、磯のサプライズが待っていた。「活ナマコの握り」だ。爽やかな磯の香りに、こりこりとした食感はアワビに通じるが、ねっとりとした食感も味わえる。海の世界にどっぷり浸って、日本酒を傾ける幸せ。ゆうさんのしゃれっ気たっぷりのプレゼンは、いつもながら客人を楽しませてくれる。〆にはサバ棒寿司を。

2軒目は最近よくお邪魔する「おたこさん」に移動し、「チャイナタウン」と「なめたけバター」のたこ焼き2種。新人君と別れ、ワインが飲みたくなったので、「サリュ」に移動するも満員御礼につき、「ブラン」へ。イブを楽しむ恋人達の波はすでに引いたあと、おひとりさま族も今宵ばかりは姿を見せず。一人カウンターに陣取って、三上ソムリエールを独り占めし、彼女並びにイエズス・キリストの誕生日をお祝いする。ステーキ・タルタルをチビチビつまみながら、マグナムの泡とブルゴーニュの赤を一杯。すべての人々に神の祝福があらんことを。

ごちそうさまでした。

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